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2005/05/05

映画「名探偵コナン『水平線上の陰謀』」

 観てきました~(^^)v
 ……でも、ちょっと……というか、かなりがっかりしました(-_-;)。シナリオ的に。
 楽しみにしていただけに、よけいに。悔しいとゆーより、悲しいですね。
「金返せ~」とまでは言いませんが、せっかくの映画版なのにあれはあんまりだぁ~~p(XoX)q。

 私は船にも海自にも詳しくないです。
 が、しかし、社会常識で考えると、今回はストーリーの重要ポイントが間違っていて、シナリオ的に破綻していると思います……。

・シートベルトとサイドブレーキ
 もちろん個人的癖、というのはあるでしょうが、シートベルトってサイドブレーキ外す前につけるもんじゃありません?
 画面では、車を出して門(坂の上)に止まってからシートベルトしてますけど、サイドブレーキを外してフットブレーキを踏んだ状態でシートベルトつけるなんて、物凄くやりにくいですよ。
 車庫からバックで出さなきゃならないから、その間シートベルトをしない(背後確認に邪魔なので)、というのはありです。
 でも私なら、そこで一度サイドブレーキ引いてからシートベルトをして、あらためてサイドブレーキを外します。
 つまり、あの状況設定では、よしんばあれで心臓まひを起こしても、車はサイドブレーキが引かれたままなので、門のところに止まってるだけとなり、仕掛けの缶は証拠として残ってしまうはずなのです。
 もちろんシートベルトをつけてから缶が破裂するまでに時差をつけられれば別(画面ではそうなってはいないように見える)ですが、そんな時限装置がついてたとしたら、それこそ鑑識が見逃すものでしょうか?
 だいたい、運転席の真後ろに仕掛けられて、気が付かないもんかなぁ?

・マスターキー
 会長室はシリンダーキーだったけど、コナンが開けたドアはカードキー。
 すいません。よく知らないんですが、特等室とエコノミーの鍵って違うもんなんですか?

・蘭の隠れ場所
 ふつう隠れない場所、というより、あそこは普通に考えて一般人立入禁止の場所じゃないでしょーか。
 蘭自身がかくれんぼルールで「立入禁止場所は不可」としてるんだから、ルール違反じゃないのか~~?
 そもそもああいう場所は、事故防止のため必ず平常時から鍵がかかっているもんだと思うんだけど。

・園子の監禁場所
 助け出す時に見ていたら鍵がかかってましたが、犯人はその鍵をどうやって手に入れたんだ?
 まさか部屋のマスターキーで開くのかな? そんなわけないと思うんだけど。

・血糊
 いくら逆上してたからって、血糊袋を刺して「殺した」と思いこめますかねぇ? たとえアリバイ時間内にもう一人殺さなきゃならなくて急いでたと言っても。
 それにマジで大人の男性に刺されたら、防弾チョッキ仕立てじゃあるまいし、血糊袋を貫通して深手を負うと思うんですけど。
 よほど上手く刺さったように(手応えこみで)見せかけなくては、無理じゃないかなぁ。

・仕掛けられた爆弾
 犯人は「すべて計算して爆弾を仕掛けた」と言ってますが、爆弾を仕掛けたのはもう一人います。
 いくら綿密に計算したとしても、もう一人がどこにどれだけの量の爆弾を仕掛けるかまで知っていたのでなければ、ああも断言はできないはず。それに、

・シナリオライターのパソコン
 ネタパクリや情報漏洩を恐れて船内電話で会話するほどセキュリティーポリシーのある人が、トイレに立つ時にパソコンの電源を切り忘れるだろうか。なのに、映画では画面を開いたままトイレに立ったことになっている。あんなのマジで有り得ないって。

・一度乗った救命ボートから下りた
 仕事柄、緊急時には避難誘導する立場の者として、これこそ有り得ません。
 一度救命ボートに乗ったあとでは、たとえ本人が降りると言っても、どんな理由であれ絶対に降ろすことはありません。
 それこそぶん殴って気絶させても、です。
 しかも誘導すべき船員が横にいるのに、降りるのを黙って見てる、なんて、あり得ないです。
 だいいちどんな混雑の最中だって、避難人員の人数を確認しなければ、船長(責任者)に避難完了報告なんてできませんよ。

・少年探偵団が作った金メダル
 いくら子供とはいえ、一人分の体重を重力加速度込みで支えられるほど、糸にも結び方にも強度があったんだろうか。
 あの場面でもしぶちっと切れてしまったら……。


 ……これだけ突っ込み処満載の破綻に、シナリオライターだけでなく、プロデューサーも作監も演出家も、誰も気づかなかったんでしょうか。
 しかも、船舶協会や海上保安庁がちゃんとタイトルロールに載ってるのに、チェックしなかったんだろうか。
 どれもこれもよく考えればちゃんと物語進行に問題ないように直せるはずなのに……。
 前回の『銀翼の奇術師』にもポコポコありましたケド……ここまでひどくはなかったと思うんだけど……。

<追記:05/05/08>
 あちこちサーフィンしてみましたが、どうも皆さん「良かった~」って感想しかないみたいですね。
 うーん。そうなんだろうか。話自体は面白かったし、好きな作品だからこそ、リアリティの欠落が悲しかったんですけど。
 私だって本当に面白かったら、↑みたいなケチはつけず、ラブラブハイな感想書いてますし、是非とも書きたかったです~~p(T^T)q

 そんな風に甘口ばかりのブログの中で、辛口点をつけてらっしゃるブログを見つけました。
「名探偵コナン 水平線上の陰謀(from cococo)」
 こちらに書かれている、
>このシリーズは、テレビでも時々見てたし、放映された映画版も楽しめたのに、今回は、まるっきりだめでした。はっきり言って「手抜き」でしょう。これで満足しているようなら、次はない、と思ったほうがいいかも。
 に、全く同感ですので、TBさせていただきます。

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コメント

初めまして。TBをありがとうございます。
記事の紹介までしていただいて恐縮しています。
「甘い批評」は、たしかに多くて非常に疑問です。
が、確実に観客動員数は、前回に比べると減っているということです。
この程度の作品では、もうごまかせないと思います。
せっかく人気のシリーズなのですから、もっと神経使って欲しいですね。時間もお金もかけて製作するのなら、中途半端な妥協はしないでいただきたい、と思います。頑張って欲しいから…そう思います。これからも、どうぞよろしくお願いします。

投稿: あかん隊 | 2005/05/08 午後 03時08分

はじめまして。こちらこそTB&コメントをありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。
あぁ、やはり観客動員数が減ってるんですね。3日にシネコンに観に行ったのですが、簡単に席が取れたので「おやぁ?」とは思ったのですが。
私はコミック・アニメともに見てるんですけど、原作はさすがにあまり破綻してないんですよね。アニメオリジナルはたまに破綻をみかけることがあります。
本当に、せっかくの劇場版なのですから、原作並みのクオリティは確保して欲しい。なんか「コナン」という名前だけで売ってるように思えるのは、気のせいでしょうか。
それにしても世の脚本家の方々(邦画・ドラマ製作)というのは、設定考証をしないのか? と常々思えます。
以前、キムタク主演のドラマで図書館が舞台になった作品がありましたが、1話目を見たんですが、設定のあまりの破綻ぶりに呆れかえって苦笑すら出なかったです。見る価値すらなく、2話目以降は見ませんでした。実を言うと破綻していると感じる自分の方が間違っているのかと疑ったほどです。
それとも、コナンにせよキムタクドラマにせよ、破綻をおかしいとも思わず見ている視聴者に問題があるんでしょうか……。

投稿: 速水 | 2005/05/08 午後 07時04分

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アニメは好きなのですが、もうこの程度のクオリティでは楽しめなくなりました。 対象 [続きを読む]

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